日本型鉄道模型 HO/16番専門のメーカー&プロショップ

よろず日誌 2017年

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「日誌」と云っても、その日の出来事だけにとどまらず、通常のページには収まらないようなネタを盛り込んだ「ブログ的雑記帳」です。当ホームページの中では、チョッと息をぬいた軽めな文章で、古ネタや鉄の話もしたいと思います。多忙の為、スパンが長くなるのはご容赦ください。


2017年11月17日 「ファンタスティックトラム展」に行って来ました。

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池袋で昨日から開催されている「後藤文男写真展/ファンタスティックトラム」に行って来ました。
会場は池袋東口に6月竣工したばかりの「丸善」が入っているビルの14階。
新しい待ち合わせ場所として話題のビルで、「丸善」よりも、電車の前頭部が3台(京急800、西武新2000、東急7700)も飾られているので、有名になっています。
この経緯は「鉄道ファン」誌10月号に詳しく載っており、地元の池袋なのですぐにも見に行きたかったのですが、機会が無く今日やっと見ることが出来ました。中古車なのにサビひとつ無く、非常に綺麗に整備されており、オブジェのように飾られていたのには好感が持てました。室内側からもじっくりと見ることが出来ます。

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さて、お目当ての写真展ですが、後藤文男さんは以前「鉄道ファン誌」の編集部に長く居られた方で、西武や長電の写真集も出されているので、ご存知の方も多いと思います。
英国の観光地ブラックプールに現在も営業中のトラムで、氏は39年前に初めて訪れたそうで、その後5回に亘って撮影された多数の写真からは、他に類を見ない、愉快で楽しく、レトロムード満点のトラムの数々を楽しむことができます。

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路面電車好きな私としては、先に出された写真集を見た時、世の中にこんな鉄道もあるのだと知り、かなりのカルチャーショックを受けました。
二階建てあり、オープンありの様々な形態の車輌たちは、いずれもポール集電で味わい深く、路面電車ファンなら魅了されるものばかりです。
現在は低床の近代的な車輌に変わったようですが、まだまだデモ走行はやっているそうで楽しみです。
遊園地の車輌的でありながら、レトロムードがイルミネーションまでをも嫌味に感じさせず、素晴らしいロケーションと共に、是非行ってみたい鉄道のひとつです。
会場のギャラリーは、広くゆったりとして、展示も非常に綺麗ですから、是非お出掛けになることをお勧めします。

(あ)

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詳細は画像をクリック

当店取り扱い、後藤文男さんの写真集
「ファンタスティックトラム」イギリス・ブラックプールの路面電車 \2,500
「りんご電車とその仲間たち」長野電鉄写真集 \2,000
「西武の赤い電機」西武の新旧電機の写真と資料集 \3,000

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2017年10月5日 再び「一畑電車の新旧車輌」を作る。

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「エコーモデルの想い」(→こちら)にあるように、当社では模型以外にも様々なOEM特注製品の製造を行っています。
映画関連では「三丁目の夕日」の後、「RAILWAYS」で「一畑電車デハニ50型」「富山地鉄モハ14760型」のプルバックカーを製造しました。
今回「一畑電車デハニ50型」の再生産にあたり、「新車7000系No.7002号」も製造することになりました。

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デハニ50型は昭和3年製の最古参級の車輌。No.52が出雲大社前駅に保存展示。No.53は雲州平田車庫で体験運転に使用されています。
一方、7000系は歴代西武、南海、京王、東急等、他社からの譲渡車輌で運行されていた一畑電車が平成28年より導入した、86年振りの新造車輌で4輌を順次製造予定。現在は2輌が完成し運用されています。
4輌とも側面のイラストと塗色が異なり、製品のNo.7002号車には宍道湖の景色がデザインされています。

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この種のグッズは全国の鉄道でかなり発売されていますが、当社で生産する以上、やはり他とは一線を画したものとしたいので、印象把握は勿論、ディテールにも拘っています。今回は側面のイラストの他、シングルアームパンタ、クーラーのディフォルメやシールドビームライトの昼間点灯色、製造銘板や検査表記の印刷にまで拘りました。

連結できるようになっていますから、実車ではあり得ない、最新と最古の車輌の連結運転も可能です。

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販売は一畑電車の駅(3箇所)ですが、今週末10月7日(土) 8日(日)に日比谷公園で開催される「第24回鉄道フェスティバル」の一畑電車ブースでも先行発売されますので、是非この機会にお出掛けの上ご覧ください。価格は¥1,300(税込)です。

(あ)

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2017年9月29日 「第57回全日本模型ホビーショー」速報

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春の静岡、秋のビックサイトと恒例のホビーショーに行って来ました。

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まずは「TOMIX」ブースへ。期待の新製品発表は「キハ181系」。特急色は再生産で、今回は「はまかぜ色」は無く、JR四国色が新規で、3月発売予定となっています。
あとは近日発売の「タキ1000形・日本オイルターミナル」と「コキ106形グレー・ヤマト運輸コンテナ付」の展示くらいで、223系はポスターのみでした。
予告済のその他の製品は「EF81形北斗星色ひさし付/JR貨物更新車」「カシオペアクルーズ」がありました。

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一方、待望の「1/80ナロー、猫屋線」の方は第三弾「DL2種、客車、貨車」が姿を現し、第四弾「荷台付気動車(バケットカー)」と、さらに「猫屋線の人々」と称した人形と牛まで製品化することが発表されて、楽しみです。
1/80、9mmナローはホビーメイトオカさんから、真鍮製キット8種が発売され、新しい展開が期待出来ますが、1/87でほぼ固まった感じの軽便の世界が今後どの様になって行くのか、非常に興味のあるところです。
丁度、手許にあった「ホビーメイトオカ製DL」との貴重なツーショットをご覧ください。

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「KATO」ブースには、好評発売中の「クモハ12」とその改造例の作品を並べた以外新しい製品はなく、「次期標準パワーパック、スタンダードSX」の発表が目を惹きました。
これはACアダプターをN用、HO用と分け各種機器と対応するようになっています。
「マイクロエース」では「189系、彩野色」を展示。KATOのサウンドカードとは異なり、車輌から音を出すことが出来る「マイクロスピーカーシステム」に興味を持ちました。NどころかZの車体にも入ってしまう小ささながら、バッテリー/スピーカー一体で、配線不要、コントロールはスマホからと云う画期的なもの。本格的なDCCには叶いませんが、価格も1万を切りたいとのお話ですから、お気楽な音出しには十分楽しめそうです。

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「アオシマ」の「1/45 DD51」は更新色バージョンが近日発売。金属製車輪になり、その分価格もUPなようです。次回製品「EF66」は車体の3Dサンプルが展示されていました。やはり大きいだけに迫力満点です。
今回初めて出展の「天賞堂/カツミ」は新製品の数々と老舗メーカーをアピールするレジェンド製品も展示。隣の大型レイアウトでは新製品のデモ走行を展開していました。
「SMART DIYs」と云うレーザー加工機メーカーのブースで、昨今Onの素晴らしいジオラマを続々と発表している石井伸明氏のセクションを発見。レーザー加工中の車輌やパーツも展示されており、興味のある方は30,31日の一般公開日に一見することをお勧めします。10万円もしない機械で、あんなに素晴らしいモノが出来るとなれば、導入を考える方も多いと思います。

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会場は「東京ビッグサイト東7・8ホール」30日(土)9:30~18:00、31日(日)9:30~16:30です。

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2017年9月17日 「車輌用化粧箱(4輌用)」と「ソフト仕切り板」について

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10年に一度の間隔で生産して来た「車輌用化粧箱(4輌用)」は2年前に生産し、完売となっておりました。
「1輌用」は創業以来40年余りの定番で、その変わることのない仕様、品質は多数のご愛用を頂いております。
先日も「RM MODELS 264号」の「整理&収納特集」で後発の同種製品が多い中、大きく取り上げて頂き、その関連で「4輌用」の希望が大きく、早々の再生産となりました。

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それに合わせて今回「4輌用箱」をより便利に使って頂ける為に、「No.956 ソフト仕切り板」1枚¥100 を新発売しました。
素材はウレタンの一種で、色は明るいグレー、サイズは295×60×5mm厚で、化粧箱の断面サイズになっています。
「4輌用箱」にも厚紙の仕切りは付属していますが、「ソフト仕切り板」は簡単かつ綺麗にカット出来て、適度な硬さとクッション性があるので自由度が高く、小型車輌や貨車では写真のように様々な使い方が可能です。「4輌箱」とは云っても二軸貨車なら最大16輌も収納できてしまいます。

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ペーパーやプラ製車輌は軽いので、エアーキャップ(プチプチ)を使わなくても、破損の恐れが少ないので、保護ペーパー/保護プラシートと「ソフト仕切り板」の組み合わせにより、たくさんの車輌の収納が可能となります。(画像はいずれも分かりやすくする為に、その使用を省いております)
また「1輌用」も含め、車体幅の狭い車輌を入れた時の隙間調整にもご利用ください。
(化粧箱とソフト仕切り板は店頭と通販のみ取り扱い製品です)

(あ)


2017年7月20日 「勝田工房」ストラクチャーキット取扱い開始

台車検査庫、仕業検査庫

最近はガレージメーカーによるレーザーカットのストラクチャーを、イベントやネットでたくさん見かけるようになりました。
その中で近代的な電車区や機関区の建物と設備を中心に製品化している「勝田工房」の取り扱いを開始しました。
製品は厚紙とスレート状の段ボール紙をレーザーカットした「仕業検査庫」「台車検査 
庫」。厚紙の「パンタグラフ点検台(長/短)」「車両洗浄台(手すり有/無)」「ガーダー橋(上路/下路)」の現在8アイテムですが、この後乗務員昇降台等が予定されています。
完成写真のようにシンプルな構成ですが、スプレー塗装しただけでも運転会などでは存在感十分。固定式レイアウトなどでは細部を作り込むのも良いでしょう。

今まで近代的なこの手の建物は少なかったので、比較的廉価で組立ても簡単な製品ですから、広くお勧めしたいと思います。

(あ)

パンタグラフ点検台 車両点検台 上路式プレートガーダー橋梁 下路式プレートガーダー橋梁

画像はクリックで拡大します。


2017年5月13日 ついに「1/80プラ製自転車、塗装済完成品」発売!

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来月号の雑誌広告には「知る人ぞ知る、1/80自転車の歴史はエコーモデルの歴史でもあります」と書いたのですが、書いてよいものか随分と悩みました。
歳を重ね、最近ではこの世界のイベントで先輩扱いどころか長老扱いされることも度々あり、ならば知っていることは形に残しておいた方が良いのでは、と考えるようになり書くに至りました。

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私がTMS誌に城新鉄道「レイアウトのアクセサリィ、自転車とリヤカー」を発表したのが1968年7月号ですから、作ったのは今から丁度50年前になります。
その後、エコーモデルを創業し、まだオリジナル製品も少ない中、1978年にエッチングで軽車輛シリーズのトップとしてNo.451「自転車」を発売しました。
以後、多くのレイアウトやジオラマの情景に愛用していただき、今日まで継続販売しております。

しかし、繊細なエッチング製の為、組立てにはそれなりの工作力と手間が必要で、特製完成品(¥3,200~3,800)も発売していますが、何とか廉価な塗装済完成品を製品化出来ないものか?と、永らく思案していました。

そんな中、出会ったのが台湾の新進プラモデルメーカー「DIO PARK/ダイオパーク」でした。その優れた技術力と双方の製品化への情熱により、企画から2年。紆余曲折の末、様々な難問を乗り越え、ついに製品発売に辿り着いた次第です。

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これで、もう組立ての必要がなく、即情景に置いて様々なシーンを楽しむことが出来るようになり、私の長年の夢が実現して、嬉しい限りです。

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特にトップの写真のように、沢山の自転車がゴチャゴチャ置かれているような、今まで作り難かった情景が簡単に出来るようになったのは、喜んで頂けると思います。
これで、駅前の自転車置き場等にズラリと並べるのも容易です。

また、以前より発売している自転車関連アクセサリーの「郵便配達」「牛乳配達」「紙芝居屋」「アイスキャンデー屋」「クリーニング屋」「豆腐屋」も簡単に作れるようになりました。

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製品はスポーク部、ハンドル部、ペダル部を塗り分けてから、細かなパーツを組立てる手間の掛かったものとなっています。
塗装、接着が可能な軟質プラなので、多少はハンドル/前輪部を曲げることが可能な為、一台ごとに変化を付けることが出来るのも、従来品との大きな違いです。
製品は5色あり、初回は黒と青/緑の2種だけですが、赤/白及びスタンド上タイプは順次発売予定で、乗っている姿の人形も数種を準備中です。

なお、便宜上前後輪共に取付け脚が付いていますが、通常は後輪のスタンド側は切り取り、前輪の方の脚だけを地面にφ0.7の孔を開けて固定するのが良いでしょう。
固定しない場合は前後輪共にカットしても、スタンドにより立てることは可能です。

当社としては、久々の意欲作です。
まずは、手に取って見て頂ければ幸いです。

(あ)


2017年5月11日 「第56回 静岡ホビーショー」速報

今年も爽やかな青空の下、恒例の「静岡ホビーショー」初日に行って来ました。

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まずは新製品の発表は何か?と入口近くの「TOMIX」ブースへ。
1/80ナロー、猫屋線第三弾は予想を裏切らず「DL2種」と客貨車でした。
第ニ弾でWルーフ客車が発売され、機関車が出ることで、それを始めキハのトレーラーを加えた客車列車、貨物列車、さらに混合列車なども出来て、楽しみが倍増します。
DLも凸型とL型の2タイプを選べるのも嬉しくなります。
乗務員と乗客の人形セットの発売も予告され、このシリーズに対するヤル気を感じます。

一方、国鉄/JR関連では、好評のタキ1000日本オイルターミナル仕様が加わり、さらにコキ106+ヤマト運輸コンテナの製品化が決定しました。
5月発売予定の注目株「DF200」が製品の状態で展示されており、発売が待たれます。
(その他、発売予定のTOMIX製品一覧はこちら)

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昨年はHOの展示が皆無だった「KATO」ですが、今年は元気です。
まず先日予告されたばかりの「クモハ12」のサンプルとグレートアップパーツを展示。
発売早々完売してしまった「クモハ40、41」も近く追加生産分が発売と聞き、買えなかった方には朗報です。(ご予約はお早目に)

又サウンドカードの発売に合わせ、長らく品切れだった「キハ58系」が再生産されるそうで、これも楽しみです。
(その他、発売予定のKATO製品一覧はこちら)

KATO(HO)クモハ12  画像の説明

1/45のDD51で世間をアッと言わせた「アオシマ」は次回製品として「EF66」をリリースしていました。

なお予定品は全てご予約受付中です。

(あ)

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KATO(HO)クモハ12 下回り 画像の説明

画像はクリックすると拡大します


2017年2月4日 KATOから嬉しい発表!

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久しく新製品が無く話題も少なかったKATO/HOですが、やっと新動力化した旧国クモハ41+クハ55(¥21,000→特価¥16,800)が発売になりました。クモハ40は少し遅れて発売になるようです。
しかし今日の話題はこれではありません。何と全面HO製品で埋められた「HOではじめる鶴見線」とタイトルの付いたポスターの登場です。
ポスターはもちろん、雑誌広告でもNの文字ばかりでHOが全く見当たらないことが当たり前になって久しいKATOなので、これは驚きを通り越し「どうしてしまったのKATOさん?」と言いたくなってしまいます。
さらにビックリはその中に「クモハ12052」の製品化決定があることで、新幹線E6を飛び越しての発売が待ち遠しいです。
あとの内容は全部再生産ですがそれとても暫く無かったので、嬉しいニュースです。
HO入門する方の為に「どんな時でも機関車、客車、貨車が最低1種類ずつでも買える状況であって欲しい」と云うのが持論の私としては、願いが通じたようで感謝したい程です。
EF651000(後期)、タキ43000(ブルー/黒)が5月。DE10、ホキ2200、ヨ8000が6月発売予定とアナウンスされています。
タイトルの写真にあるように、全て鶴見線絡みの車種を選んでいるのも面白い趣向かと思います。
当欄では毎回ショーの速報を取り上げていますが、HOとしてKATOブースにはいつも淋しい思いをさせられていましたが、今回はそれを吹き飛ばすに十分な内容に、拍手を送りたい気分です。

(あ)


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